結婚式を挙げたくなかった私が、結婚式を挙げて良かったと思うわけ

ウェディングカメラマンとして、これまで多くの新郎新婦様を撮影させていただいてきた私ですが、実は自分自身が結婚式をすることについては気が進みませんでした。
カメラマンとして新郎新婦様の幸せな瞬間に立ち会える結婚式は好きなのですが、いざ自分が主役になることを考えると、それとこれとは別でとても憂鬱な気持ちでした。

私が結婚式を憂鬱に思う理由はいくつかありましたが、一番大きな理由としては「人前にでるのがすごく苦手だった」という点にありました。

「結婚式はさらしものみたいで嫌だ」
「仕事が忙しくて準備まで手がまわらない」
「結婚式をしたいと思う式場がない」
「そもそも結婚式をしたいという気持ちになれない」
「わざとらしく、派手な演出をしたくない」
「結婚式にかけるお金を新生活の準備資金にあてたい」
などなど。
世間ではこのような意見もちらほら耳にすることがあります。

私もそうだったように、結婚式をすることに前向きになれない方も多いはず。
前述してきた通り、私自身が結婚式をしたいと思えなかった人物でした。
しかし実際に結婚式をした今となっては、結婚式をしてよかったなという気持ちになっているのも事実です。
男性のほうが結婚式に前向きでないと思われがちですが、女性でも結婚式に憧れを抱いてない方も実際はいるのです。

結婚式をすることに前向きになれない方や、自分は結婚式をしたいけれどパートナーに結婚式をしたくないと言われてしまっている方。
今回はそのような方々の解決の糸口になるよう、結婚式をやりたくなかった私が、結婚式を挙げて良かったなと思えるようになったいきさつを本音で語っていきたいと思います。

 


 

目次

01.結婚式を行わない「ナシ婚」事情
02.結婚式を挙げたくない理由
03.私が実際に結婚式をしてみて良かった点
04.私がこんな結婚式なら良いと思えたわけ
05.結婚式は両親・ゲストの皆様へ感謝の気持ちを伝える場

 


 

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 01.結婚式を行わない「ナシ婚」事情

 

最近ではニュース番組やテレビの特集などでも取り上げられることの多い「ナシ婚」。
ここ数年で増加傾向にある新しい結婚の形態です。

「ナシ婚」とは、結婚をする際に従来当たり前のようにされてきた挙式・披露宴を行わず、婚姻届を提出する(入籍)のみで済ませることで夫婦となり、新生活をはじめるという新しい価値観です。

入籍はしたけれど結婚式はしない「ナシ婚」に関する調査2016では、「ナシ婚」の理由について統計をとっています。

1位:「経済的事情(22.1%)」
2位:「おめでた婚(18.4%)」
3位:「セレモニー的行為が嫌(18.7%)」

出典元:みんなのウェディング

◆1位の経済的事情 について
2000年代以降の若者は結婚式に多額の費用をかけるよりも貯金をしたり他の事柄にお金を使うべきという考えが多くなっている傾向にあります。また、貧困層が拡大し、結婚をしたくてもできない若者が日本で増えているという事情もあります。

◆2位のおめでた婚 について
結婚をすることの理由のひとつに「子供ができたから」ということを掲げる方も多いのではないでしょうか。以前に比べて結婚をするまでの儀式や流れが簡略化されている傾向にあり、両家顔合わせや結納を行わない方も多いでしょう。
子供ができて結婚をする方にとっては結婚式を行えないという事情もあります。数年後、出産が落ち着いてから結婚式をされる方も増えてきていますが、そのままになってしまう方も多いようです。

◆3位のセレモニー的行為が嫌 について
現代の若者は従来とは価値観が異なってきており、結婚式のような式典がもともと好きではないので結婚式を行わないという方も増加傾向にあります。

私が結婚式を挙げたくなかった理由も「セレモニー的行為が嫌」「経済的事情」でした。
人前にでることや派手な事が嫌いで、かつお金もかかるため、結婚式をすることには消極的でした。
ただ、妻の母親が妻のウェディングドレス姿をみるのをとても楽しみにしていました。妻はどうしても結婚式がしたいという気持ちはなかったようですが、親を喜ばせてあげたい、これまで育ててくれた恩返しがしたいという思いが強かったのと、入籍はしたけれど生活自体はそれほど変わらず、「結婚した」という実感がないままだったので、人生の区切りとして結婚式をしたほうがいいのではないかという考えでした。
そのような妻の思いを汲んで、私は結婚式をすることを決意しました。

結婚式の費用については、いただいたご祝儀以外に、親の援助と自分達の貯金で支払いをしました。
妻のように「楽しみにしている親のために、人生の区切りとして結婚式をする」という人も多いです。
また、どちらかというと女性のほうが結婚式への憧れは強く、男性は積極的に結婚式を挙げたいという人は女性ほど多くはありませんが、パートナーのために結婚式をする男性もいますよね。
このような場合、準備の段階で新郎様がなかなかやる気にならず新婦様と喧嘩になってしまうケースをよく耳にします。
男性と女性で価値観を共有することは難しいですが、お互いに役割分担をすること、また2人で話し合って決めるところはじっくり相談しながら決めていきましょう。
思いやりの心を忘れずに、夫婦の共同作業を円滑に進めること。
これが結婚式の準備をスムーズに行う秘訣でもあります。

 

 

 02.結婚式を挙げたくない理由

 

結婚式を挙げたくない新郎新婦様の主な理由を挙げてみました。

①結婚式をするための費用がかかる

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結婚式は衣装・料理・引き出物・装花など・・ゲストをおもてなしするために準備が必要です。
そのひとつひとつに費用が発生していきます。
一般的な市場価格に比べると、結婚式に関わるものは全体的に相場が高めに感じる方も多いのではないでしょうか。
何から何まで「どうしてこんなにお金がかかるんだろう?」と心の中でつぶやいてしまうような金額ですよね。
私は結婚式の費用については自分達の貯金と、足りない分は親に援助してもらいました。
最近では親に頼らず自分達の貯金のみでできる範囲内で結婚式をする方もいます。
実際のところ、結婚式場で一般的な挙式・披露宴をするとなると、親の援助もなく自分達の貯蓄だけでは経済的に厳しい新郎新婦様も多いでしょう。
また、たった1日で終わってしまう結婚式にそんなにお金をかけるなら、今後の新生活の資金に使いたいという現実的な考え方もあります。

 

②段取りや準備が面倒

私はウェディングの現場は知り尽くしているので何も知らないよりは準備はスムーズだろうと思っていました。
ところがいざ準備・段取りに入ると、色々な事を決めていかなければならず四苦八苦しました。
普段ウェディングの現場で仕事をしている私ですらその状態ですから、結婚式をはじめて行う新郎新婦様にとってみると、準備はとても苦労すると思います。

 

③誰を呼ぶのか決めるのが面倒

今は誰もがSNSをやっている時代。情報はすぐ流れます。自分自身が結婚式当日の様子をアップしなくても、友人が結婚式の写真をアップしてしまうことも。その写真を見た招待されていない友人は「あ、私は呼ばれてない・・・」と思われてしまうこともあり得ます。
そう考えると誰を呼んだらいいのか悩んでしまいますよね。
仕事関係・友人・親戚・・・さらにつきつめると新郎側と新婦側のゲストのバランスなど、気になる点はたくさん。
最近では本当に親しい友人のみを招いたり、家族だけでアットホームにささやかに行うなど、小じんまりとした結婚式も人気ですよね。
変に気を遣わずに結婚式を行いたい方にはおすすめの選択かもしれません。

 

④セレモニー的行為が嫌

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「かしこまった雰囲気がつまらない」
「仰々しい形式が苦手」
「人前にでるのが好きではない」

上記の理由から結婚式をしたくないという方も多いです。
私も結婚式を挙げたくない一番の理由はこれでした。
以前に比べれば自由な形になってきてはいますが、まだまだ結婚式に対するイメージは
変わっていません。
緊張して楽しめないのでは意味がありません。
形式ばった結婚式ならやりたくないという方は少なくありません。

 

⑤おめでた婚

年齢別できちゃった婚の推移
出典元:garagaragara.com

おめでた婚の場合、比較的年齢が若い新郎新婦様が多い傾向にあります。
20代前半が6割との事なので、まだ貯蓄が充分ではなく経済的な事情で結婚式を挙げない(挙げられない)新郎新婦様も多いようです。
また、子供が生まれたばかり、もしくはこれから生まれてくる状態で、とても結婚式どころではないというのも理由の一つかもしれません。

 

 

 03.私が実際に結婚式をしてみて良かった点

 

ここでは、私が結婚式を挙げて良かったと思う点をまとめてみました。

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①親孝行ができた
私の妻も一番やってよかったと思う点は「親孝行ができたこと」だと言っていました。
妻の親が結婚式を本当に楽しみにしており、結婚式当日、娘のウェディングドレス姿を見て喜ぶ義母の姿が印象的でした。

②けじめがついた
私たち夫婦は1年前に入籍はしたものの、結婚をしたという実感はほとんどありませんでした。
しかし、ゲストに祝福され自分の言葉で今後の思いなどを話すことで、「家族になったという責任とけじめ」を感じたのです。
結婚式をしたからこそ、実感が湧いてきました。

③ウェディングドレスを着ることができた
結婚式をしない限りはなかなか着ることができないウェディングドレス。
おそらく人生の中で一番女性がきれいになれる日が結婚式なのではないでしょうか。
新婦様にとって一生忘れられないくらい特別な思い出になります。

④両親・ゲストに感謝の気持ちを伝えられた
なかなか普段は照れくさくて言えない事ってありますよね。
結婚式という場だからこそ、言える事や伝えられる思いがあるんだと思います。
友人からのあたたかい祝福の言葉、皆様に祝ってもらうその瞬間は誰でも感動するものです。

 

 

 04.私がこんな結婚式なら良いと思えたわけ

 

私が結婚式をやりたくなかった一番の理由は「人前にでるのが嫌だから」でした。
「堅苦しく形式ばった仰々しいスタイル」の挙式や披露宴の雰囲気の中で、壇上に立ったり高砂に座ったりするといったシチュエーションが、人前にでるのが嫌いな私には苦痛だったのです。
また、司会者がいかにも「感動的」を煽った大げさな喋りや、次から次へと演出があってゲストが全然くつろげない披露宴というのも窮屈で嫌でした。
なので、なるべくそういった感じにはならないような挙式・披露宴ができるようにと考えました。

①挙式のスタイルは自由な雰囲気で

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まず、牧師をよぶ教会式だと厳かすぎる雰囲気で緊張してしまうので、牧師がいない自由な形式の人前式が良かったです。
自分自身はキリスト教徒ではないのに、なぜ結婚式に聖書!?という疑問も感じていました。
人前式は司会者が進行する形式で、教会式のような賛美歌斉唱、聖書朗読、誓約(牧師の問いかけ)などはありません。
人前式もチャペルの中で行うのが一般的ですが、ゲストがずらっと前を向いて座っていると緊張してしまうのと、妻が「ガーデン挙式」をしたいという要望があったので、ガーデン挙式が出来る会場を探しました。
私たち夫婦が行ったガーデン人前式は、座席がなく(体調や足が悪い人用には椅子を用意してもらいました)、親族・ゲスト全員がどこに立っていてもいいという自由な形式でした。
チャペルで行う挙式ですと、親族が前の席に座り、ゲストは後ろのほうと決まっています。
私がやったガーデン人前式では、仲の良い友人が前のほうにいるので、それほど緊張することなく出来ました。
また、緑に囲まれた屋外での式ということもあり開放的で堅苦しい雰囲気ではなかったので、ゲストも終始笑顔であまり緊張することもなく式を終える事が出来ました。

 

②披露宴会場もラフな雰囲気で
いかにも結婚式の披露宴会場というのが嫌だったのですが、私たちが選んだ会場は披露宴会場ではなく、レストランでした。
よくある披露宴会場だと高砂はゲスト席より少し高くなっています。私が選んだ式場のレストランはゲスト席と同じ高さでしたので、ゲストとの距離も近くアットホームな雰囲気で披露宴を行うことができました。
また、レストランは硝子張りで窓から中庭を見ることができ、常に緑が見えて開放的でおしゃれな雰囲気でもありました。

 

③形式的な演出をはぶく
通常、挙式のベールアップの後は新郎新婦のキスというのが定番です。
私は人前でのキスにはとても抵抗がありましたので、ベールアップの後のキスは行いませんでした。
また、披露宴内でのケーキ入刀は行いましたが、ファーストバイト(新郎新婦がお互いにケーキを食べさせ合う)は行いませんでした。
その代わり、妻が親戚の子供たちにケーキを食べさせました。
私が普段そのようなことができるキャラクターではないのもあり、なるべく自分が注目されるようなイベントは回避しました。

 

④司会進行はわざとらしくなく
司会者との打合せ時には、いかにも結婚式の司会というような感動的でわざとらしい口調ではなく、ごく自然な口調で、かつゆったりとした流れの進行をお願いしました。

 

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筆者のように目立つ事が嫌な人は、「目立つ要素が少ない会場選び」「目立つ演出回避」を考えることで緊張は和らぎます。。
厳かな形式ばったスタイルをなるべく排除して、かつ自分のキャラクターにあわないような自分が注目される演出は回避しました。
ひとつだけ、1日のけじめとして新郎謝辞は行いました。
プランナーや司会者に、自分がなるべく目立ちたくないということを伝えておくのもポイントだと思います。

 

 

 05.結婚式は両親・ゲストの皆様へ感謝の気持ちを伝える場

 

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「結婚式は何のために行うの?」

これは人それぞれだと思うのです。そしていろいろな理由があって良いと思うのです。

このことについて考えてみれば、自ずと自分がどのような結婚式にしたいかが見えてくるはず。
結婚式をやりたくないと思っている人には、いろいろな表現方法があることを知っていただきたいです。

私は結婚式は両親やゲストへ感謝の気持ちを伝える場だと考えました。
まずはどうしたいのかを考えることで、こんな結婚式ならやってみたいかもしれないと思える方もいるのではないでしょうか。

 

 

 まとめ

 

派手な挙式・披露宴が苦手で、目立ちたくないという気持ちがなくなることはないけれど、形式ばったスタイルではなくカジュアルな式場を選び、自分がなるべく目立たないないように色々な演出を入れずに会話を楽しむ食事・歓談中心の小じんまりとした披露宴にすることで、軽減することは出来ます。
経済事情が強い場合は、王道の結婚式場ではなく、レストランウェディングや個人で結婚式のプロデュースを行っているフリープランナーに相談してみるのもひとつの手です。

「結婚式をやっていなかったらずっと後悔していたかもしれない」

両親もいつまでも生きているわけではありません。だからこそ、結婚式を楽しみにしている親のためにも、結婚式をすることをおすすめします。
結婚式は今までの自分の人生に関わってくださった方へ感謝の気持ちをお伝えできる最高の場所だと私は思います。

あなたにとって最良の選択ができるよう、思い出に残る結婚式にできるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

 

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